超絶!高音質!2.1ch PCスピーカー + サブウーファーを自作!
40㎜フルレンジ『Peerless PMT-40N25AL02』2発に、アルミ押し出し材ケース、3DプリンターEnder 3 Proで製作したオリジナルパーツを使用して2.1chのPCスピーカーを自作しました。
サブウーファーのユニットは、NFJ(ノースフラットジャパン)が販売しているケブラーコーン仕様の10㎝ウーファーを使用します。ご覧のように、巨大な磁気回路で、ユニットの重さが1㌔近くあります。低域の特性がよく、高耐久とのことで小型サブウーファーに合いそうです。
サブウーファー用のエンクロージャーは、アリエクスプレスで組み立て済みの完成品を約4,500円(送料込み)で購入しました。
実際の商品を見ると、開口部のカット精度も高く、送料込み4,500円のものとは、思えないほどしっかりとした造りです。
金メッキのバナナプラグ対応の端子に、ダクトポートも取付済みです。
内部配線に、高音吸収のためのウールの吸音材もしっかり入っています。
今後、もっと大きな口径のウーファーの使用を想定したサブバッフルを3Dプリンターで製作するためFusion360でモデリングします。現状の穴径は94㎜ですが、サブバッフルの穴径を120㎜にして13㎝口径までのウーファーが使用できるようにしました。ただ、今回は手持ちで余っている、10㎝のウーファーを使うため10㎝用のアダプターを製作します。
サブバッフルと、ユニット交換用のアダプターを3Dプリンターで製作しました。
エンクロージャーに下穴を開けます。
サブバッフルを取付けます。
アダプターにウーファーユニットを取付けます。
配線をユニットに接続して、サブバッフルに取付けます。
完成!エンクロージャーが4,500円、ユニットが2,000円。計7000円以下で製作したサブウーファーとしては、見た目もよく仕上がりました。
今回、製作する2.1chスピーカーは、200㎐以下の低域はサブウーファーに任せます。左右のスピーカーは、低音を出す必要が無いので箱を極限まで小型化できます。つまり、箱の影響を受けないのでユニットの素性が、そのまま再生音質になります。今回の高音質PCスピーカーは、この高性能ユニットが無ければ実現しませんでした。
このフルレンジは、NFJ(ノースフラットジャパン)が販売している1.5インチ(40㎜)のピアレス『PMT-40N25AL02-04』です。以前、4Ωのモデルが販売されていましたが、これは8Ωの特注モデルです。8Ωだと2個並列で使用できるので、今回は片ch2個使用します。
アルミ押し出し材ケースは、アリエクスプレスで4個約2,800円(送料込み)で購入。
内部配線は、1sqの高純度OFC銀メッキケーブルに、金メッキのファストン端子。
ジャンパーケーブルも、高純度OFC銀メッキケーブルにニチフの圧着端子。ターミナルは、バナナプラグ対応の金メッキ端子。
Fusion360でエンクロージャーのバッフル板と背板をモデリングします。各フルレンジユニットに、アルミケースを独立して取付るので、ユニット間の干渉を最小に出来ます。デスクトップのノートパソコンの脇に設置することを想定して、15度の角度を付けたスタンドも製作します。接着剤は一切使っていないので、部屋のインテリアや、気分に合わせて簡単にいろんな色のバッフルに交換することが出来ます。
バッフルと背板を3Dプリンターで製作。今回はオーソドックスに黒にしました。
音漏れを防ぐためのパッキンをケース端部に貼り付けます。
ターミナル端子と内部配線の取り付け
ユニットの取り付け
定在波対策として、エンクロージャー内部にスポンジを貼り付けます。以前、ヤフオクで購入したヤマハのエンクロージャーを手本にしました。内を見ると、大・小、厚さが異なるスポンジを左右非対称に貼り付けてあります。こんなコストも手間かけずに定在波対策するとは、さすが一流メーカーのヤマハです。
大小・厚さが異なるスポンジを左右非対称に貼り付けて平行な面を少なくすることがポイントのようなので、こんな風にスポンジをカットしました。
凸型の2つのスポンジを、ユニット側は側面に、ターミナル側は上面に取付て左右非対称に平行面が少なくなるようにします。
バッフル板と背面板の取り付け
完成!
このスピーカーの再生音は、こちらの動画でご視聴ください。